2008年05月14日

CO2濃度の立体地図

CO2の濃度はどうなっているのでしょう。
大気の層は薄いとはいえ、1万メートル以上あります。

首都大学東京の長澤親生教授らの開発したシステムによると
地上から高度7000メートル上空までのCO2濃度を高精度に測定できるのだそうです。
上空のCO2濃度を調べるには、航空機で空中のサンプルを採取して分析するか、
コンピュータシミュレーションで推測するしかありませんでした。
今回開発されたシステムで濃度分布が立体的に判れば、温暖化研究にはもちろん、
CO2発生源を詳しく調査できるようになるとして注目されています。

このシステムはレーザー発振器や受信鏡、光検出器などで構成され、
1mほどのコンパクトさ。
小型・軽量化で、車で運んだりビルの屋上に設置できるようにするとのことです。

波長1.57マイクロメートルの近赤外レーザーを上空に向けて発振します。
このレーザーは酸素分子や窒素分子、大気中のチリに当たると跳ね返りますが、
CO2分子には吸収されるという特徴があります。
地上に戻ってきたレーザーを集めて分析して
上下方向にCO2がどの濃度で分布しているのかを割り出します。
実験では高度 7000メートル上空までの濃度を
3ppmの誤差の範囲で正確に測定できることを確認したそうです。

CO2は地表放散されるはずの熱の一部を閉じ込め、地球を温室のようにします。
大気中濃度は2005年の段階で、世界平均で379ppm。
産業革命前に比べて 35%も上がったとされています。
当然、高度10000〜15000m圏内の濃度も変わってきているでしょう。

気温上昇や干ばつといった気象変化に深く関係するといわれてるので、
この領域の濃度分布を示した立体の分布図ができあがれば
温暖化の影響を予測しやすくなるでしょう。
防止策もとりやすくなるのでは、と期待されるところです。  
タグ :CO2削減

Posted by fj at 11:53Comments(0)TrackBack(0)CO2と空

2008年02月25日

飛行機のCO2削減対策

CO2削減を飛行機でも!
CO2排出量は世界でもどんどん増加していますが
そのうち航空分野によるCO2の量は全世界の化石燃料消費のうち
3%ほどになるのだそうです。

現在、世界では17,000~18,000機の旅客機が飛んでいるそうですが
今後、さらに増える見込みです。

航空機は燃料として、化石燃料を使う以外に動力を得る方法がありません。
今後の代替エネルギーのめどもたっていません。
バイオガソリンの使用も検討中ですが、実用化にはまだ時間がかかりそうです。
航空機によるCO2排出量は、これからも確実に増えることは明らかです。

日本航空グループによると、06年のCO2排出量は1,580万トン。
全日空では811万トンとなっています。
燃費効率をさらに高めることでCO2排出量を抑えることが求められます。

CO2削減対策として、エンジンの水洗いや機体の無塗装などが実施されています。
ジェットエンジンは、空気を圧縮するコンプレッサーに細かいほこりなどがつくと、
燃焼の効率が落ちてしまいます。
水洗いをすることでほこりを落とし、燃費効率のアップをはかります。
また、機体を塗装すると、広い面積があるため塗料だけでも相当な重量になります。
これをなくすことで機体を軽くし、燃料の節約=CO2排出削減につなげます。

ヨーロッパの航空会社ではカーボンオフセットを導入する動きも活発です。
EUでは独自にヨーロッパに乗り入れる航空会社ごとに
CO2排出量を割り当てる法律も検討されています。
日本でも数値目標提案に向けた作業が始まるそうです。
しかしアメリカや中国ではCO2削減に向けた動きはまだほとんどありません。  

Posted by fj at 21:51Comments(0)TrackBack(0)CO2と空