2008年05月10日

地球温暖化と野菜工場

地球温暖化防止のため、CO2削減を!との声が高まるなか、
気になる情報がいくつもあります。
そのひとつが野菜を工場生産するというもの。

野菜を工場で育てるメリットは、農業という効率を追うことが難しい産業の中で
効率化を求められることと、異常気象対策にあると言われています。

環境破壊による世界的異常気象がますます増えています。
野菜が工場生産なら、天候に左右されないし、
季節に関係なく野菜の安定供給を可能にすることができます。
野菜工場の普及は今後の社会では緊急に必要なこと、とまで言われています。

異常気象だけでなく、政治的、経済的にも
食料の安定供給に不安の広がるなか、そう考えるのはもっともでしょう。 

野菜工場では、コンピューターによって環境を自動制御。
確かに天候、季節に関係なく栽培できます。
温度、湿度は暖房機やクーラーを使い、
光はガラス張りの天井から注ぐ太陽光が強すぎれば遮り、
不足なら蛍光灯など人工光で照らし、養液をポンプで循環させるというものです。

しかしこうした機器を動かすにはエネルギー、つまり電気が必要です。
茨城県の某ハウスでは実際に、グリーンローズ、ルッコラ、サラダ菜などに
1株7~19円の電気代がかかるそうです。
電気を食べて育つ野菜です。

野菜工場が増えるということは、その分電力需要も大きくなるということです。
石油、石炭を燃やして発電することになります。
野菜を栽培するために、CO2がさらに増えることになります。

そして、また別のCO2の問題もあります。
野菜工場の中では、CO2を補わなくてはならないのです。
CO2は植物の成長に必要です。光合成をするためです。

たとえば、キュウリ。葉10枚に光をあてると
1時間に1立方メートルの大気中のCO2を必要とするそうです。
普通の農法では、外気のCO2や
土壌にたくさんいる微生物の呼吸で発生するCO2で補われいるので
不足することはありません。
しかし、土のない野菜工場では土壌微生物からのCO2はありません。
外気も入れません。
そこでプロパンガスや天然ガス、灯油を燃やすなどして補うことになります。

野菜工場→電量需要→CO2排出→環境への影響→異常気象→野菜工場の需要。。。
これは持続可能でしょうか。



Posted by fj at 11:09│Comments(0)TrackBack(0)CO2削減と農業

この記事へのトラックバックURL

http://co2.saitamania.net/t20790
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません